病人の立場から考えると腹が立たない。
家内が日常生活で苦労していることは、
・タンスの引き出しの開け閉め
・ダイニングテーブルの高さが高すぎるので腕が痛くなる
・ダイニングテーブルの椅子が使いにくい
・冷蔵庫のドアの開けること
・玄関の施錠後、鍵穴から鍵を抜くこと
・車のドアが半ドアになりやすいこと
等々。
普通の人であれば、何でもないことだが、
力がなくなったためと腕に振戦があるためと思われる。
更に、効率的な力の入れ方が出来にくいようだ。
本人はかなりイライラしているのが分かる。
私がそのようになった場合を考えると家内の気持ちも分かる。
進行性の病気なので、さらに悪くなるだろう。
家内は未だ受入れることが出来ないため、
怒りの矛先が私に来ることが増えつつある。
今日のお言葉は、
『タンス、テーブル、冷蔵庫、車など、お父さんは私に合うものを用意してくれていない!』
『Tさんのご主人はTさんが困っていることを直ぐ解決してくれるのに、お父さんは何もしてくれない!』
等々、たくさん言われた。
このようなお言葉に、以前はカチンときたが、
今では何を言われても腹が立たなくなった。
なぜなら、
自由が利かなくなったら誰でもこうなるだろうし、
そのように言う理由が分かるから。
家内は元々、口うるさい方なので、
これからもっと愚痴を聞くことになるだろうが、
介護する側の心構えは出来ている、と思う。
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