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妻のパーキンソン病との闘いと、その介護の日々の生活の記録

20220322tue ショートステイ14泊15日の第4日目 / 要介護5:最近の家内の介護状況の詳細

今日は、相談員Sさんに、家内の様子とぶどうの補充が必要かを聞いた。
食事は今までと同じような感じで波があるが、完食も何度かあるようだ。
浣腸&排便は順調。
ぶどうはまだ余裕があるとのこと。
全体的に穏やかに過ごしているとのことで、安心した。


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ブログを2016年末に始めてから約6年。
家内の病状が要介護5まで来てしまった。早過ぎる!
ここで、家内の最近の介護状況の詳細を纏めておきたい。


先ずは起床前後の介助:
起床は5~6時頃だが、その前に、
PDの筋固縮を解すためにも
太腿、腿裏、脚や足首の筋肉を揉みほぐしてあげる。
朝までぐっすりと眠っているので、
これらの揉みほぐしで次第に目が覚めてくる。
朝は反発もなく、ほぼ私の介助に従ってくれるので助かる。


次はトイレとうがいの介助:
腰痛対策のために腰ベルトをして、
家内をベッドから起こし、
後ろから抱き抱えてトイレに誘導し、
前方の手すりに掴ませながらパジャマのズボンとパンツ&尿取りパッドを下げるのだが、
朝はしっかりと手すりに掴まってくれるので助かる。
尿取りパッダが汚れている頻度は2~3日に1回位で、
パジャマズボンやシーツを汚すことは稀である。
便座に座らせると、直ぐに排尿が始まることが多い。
そして、ビデ洗浄。
最初、パイプに溜まっている少しの冷たい水が出るせいか、
『冷たい!』と言うが、
直ぐに暖かい水がでるので気持ちよさそうにしている。
そして、手すりに掴ませてトイレットペーパーで拭いてあげる。
その後、洗面台でうがい。
この時は、左腕で家内を支え、右手でコップの水をあげる。
しかし、口に含んだままなかなか吐き出さないことがある。
また、ゴックンしてしまうこともある。
自分が、今何をしているのか分からないのかもしれない。
ただ、朝は大人しく従ってくれているので助かる。


次は着替えの介助:
家内は、原始反射(強制把握)のため、
両腕をきつく胸に当てている。
これが結構強い力なので、苦労する。
パジャマを脱がせたり、衣服を着せたりするのに、
こちらも力を入れながら行なわざるを得ない。
家内からすれば、苛められていると思うのかもしれない。
この着替えに要する時間は、
夏は5分位で済むが、
冬は重ね着が多いため15~20分位だ。
しかし、朝はその間も反発が殆どないため助かる。


さあて次は朝食の介助:
食事にあたって身体的拘束がある。
両手がフリーになっていると、
要介護5になってからは
料理に手が伸びてグチャグチャになってしまうからだ。
そこで、車椅子の肘掛け内側に両手を置かせ、
その上にブランケットを置いてテーブルの下に進めて、
両手の自由度が肘掛けとテーブルの空間だけになる。
仕方がない。が、
救いなのは、それで機嫌が悪くなることがないので心が楽になる。
某日の朝食メニューは、
ご飯1膳、わかさぎのミリン干し、
さかなソーセージ(DHA・EPA入り)、
胡麻昆布佃煮、野菜サラダ、
半熟卵&納豆、梅干し、味噌汁、
チーズ、ヨーグルト(胡麻、胡桃、ナッツ、蜂蜜入り)
エンシュア100cc、ヤクルト1本(65cc)、
ぶどう5〜10粒、水素水。
服薬は、
イーシードパール1.5錠、エンタカポン1錠、ノーリアスト2錠、
ドネベジル1錠、モサブリド1錠、
イルベサルタン1錠、アバプロ0.5錠、エルディロール1錠。
食事の状況は、
最初、目を閉じて俯き加減が多いので、
ぶどうを1粒口の中に押し込んであげると、
食べ始め、モグモグ運動が活発になって来る。
そうするとご飯やおかずも食べてくれる。
ご飯に卵&納豆を絡めると食が進むことが多い。
途中で、エンシュアやヤクルトも少しずつ飲んでくれる。
食事の途中で服薬。
以前は食後に薬を水で飲んでいたが、
PDが進行してからは、
吐き出すことが多くなった。
今は、食べ物(ご飯と半熟卵&納豆をからめたもの)の中に錠剤を入れながら口の中に入れ、
味噌汁やエンシュア、ヤクルトでゴックンしてくれる。
これを3回に分けて服用させている。
服薬が終わるとホッとする。
あとは、完食に向けて頑張る。
完食してくれることが多いが、
偶に、モグモグ運動が途絶えることがあるが、
そのときは、ぶどうを口の中に入れてあげると食べ始めることが多い。
それでもダメなときがあるが、時間の許す限り、完食するまで付き合ってあげる。
以上、朝食には約1〜1.5時間要する。
しかし、これは施設では難しい。
そこは覚悟している。


朝食後の介助:
水素水を飲ませ、ぶどうやかっぱえびせん等をあげながら、
家内に笑顔(ふざけ顔も含む)で話しかける。
調子がいいと家内が偶に笑顔で反応してくれる。
トイレの間隔を2~2.5時間にしているので、
その時間が来ればトイレへ誘導。
便座に座らせるとほぼ排尿してくれるので助かる。
こうすることで、
家内の尿取りパッド(4回600ccまでOK品)を可能な限り湿らせないようにしている。
その後、家内を抱き抱えながら歩行運動。
家内が、
手すりに掴まらなくなったり、自分の脚で立てなくなったりすると、
トイレ介助は、
ベッドでのパッド交換になってしまい、
私にとってハードなものになってしまうので、
家内の運動は欠かさないようにしている。
幸い、腕の力や握力、脚力はかなりあるので、今のやり方で行けそうだ。
また、腹筋もかなりある。仰向けに寝ていても起き上がることが出来るのだ。


次は昼食の介助:
食事前の身体的拘束は上述の通り。
某日の昼食メニューは、
ご飯1膳、さばの味噌煮、ポテトサラダ、
野菜サラダ、納豆、味噌汁、
エンシュア100cc、ヤクルト1本(65cc)、
ぶどう5〜10粒、水素水。
服薬は、
イーシードパール1.5錠、エンタカポン1錠、モサブリド1錠。
食事の状況は、
スムーズに食べてくれることが多い。
モグモグ運動が途絶えたときは、
ぶどうを1粒口の中に押し込んであげると、
食べ始め、モグモグ運動が活発になって来る。
食事の途中で服薬。
要領は朝食時と同じで2回に分けて服用。
薬が少なくなるので楽だ。
昼食後、
寛いでからトイレに誘導し、
ベッドに休ませ、テレビをオンにする。
そして、2時間以内を目指して買い物へ。
今は、総菜が豊富なので、家内が食べそうな物を選びやすい。
私は料理が出来ないので、こうするしかない(^_^)
もっとも料理にかける時間もない。


トイレ、浣腸の介助:
排尿の方は上述の通り。
浣腸は力仕事だ。
先ず、両手をトイレの手すりに掴ませ、
家内の下半身を私の脚で押さえながら、
両手でお尻を押さえ、
かつ右手で浣腸液を注入。
注入後、液が出ないように両手でお尻を押さえる。
その時間も約3分間。
大人しいときはいいが、
反発しているときは、
私の脚と両手で押さえながらの3分間なので、
かなりの重労働になる。
私も筋力トレーニングが欠かせない。
トイレが終わってからは反発がなくなるので救いだ。


次は夕食の介助:
食事前の身体的拘束は上述の通り。
某日の夕食メニューは、
ご飯1膳、二段仕込みのにんにく胡椒唐揚げ、ニラレバ、
ポテトサラダ、野菜サラダ、納豆、味噌汁、
エンシュア100cc、ヤクルト1本(65cc)、
ぶどう5〜10粒、水素水。
服薬は、
イーシードパール1.5錠、エンタカポン1錠、モサブリド1錠、
アムロジピン1錠、ハルロピテープ1枚はパジャマへの着替え時に実施。
食事の状況は、
ジスキネジア運動が伴うことが偶にあり、
体が左右前後に動くときがある。
しかし、スムーズに食が進むことが多いので助かる。
モグモグ運動が途絶えたときは、ぶどうがある(^_^)
食事の途中で服薬。
要領は朝食時と同じで2回に分けて服用。
このやり方で吐き出すことも殆どなくなった。
服薬後は完食に向けて頑張る。
夕食は約1時間以内が多い。
施設でも夕食での完食が比較的多い。
夕食が終わると一安心。


毎食後の介助とひととき:
毎食後、タオルを1分間、電子レンジでチンし、
家内の口を拭いてあげる。
そして、ニベアクリームをつけてあげる。
その後、家内の両手をフリーにし、
私は洗い物。
その間、家内は腕をあちこちに伸ばしながらいろいろな物を引き寄せる運動。(^_^)


着替え・歯磨き・トイレ・就寝の介助:
着替えは家内の力学的反発があるので苦労する(^_^)
また、私も目つぶしに会わないように細心の注意が必要だ。
両腕を胸にきつく当てているので、
出来るだけの笑顔で話しかけながら腕を解き、
着替えさせる。
しかも、衣類を強い握力で握られると放さなくなるので、
そうならないように工夫が必要。
以前はイラッとすることもあったが、
今ではノウハウもあり(^_^)、
10分間位で済ませられている。
この時、ハルロピテープを貼る。
その後、歯磨きは、
左腕で家内の体を支え、
右手で歯ブラシを持って磨いてあげる。
その間、家内は嫌がって口を左右に動かすが、
今のところはやり終えることが出来ている。
そして、トイレ介助をし、就寝。


就寝後の介助:
家内は直ぐには寝付かない。
体を動かし、汗をかくこともあるので、
寝具の調整が必要だ。
収まるまで2時間位かかるので、
その間、私の入浴時間と貴重な自由時間。
家内の様子が活動的なときは、
再度、トイレ介助。
そうすると、寝静まってくれることが多い。
これで、やっと解放される。
私の活動時間は、
家内のトイレ周期2~2.5時間を有効に使うことだ(^_^)


以上、我家の介護の1日の詳細を記した。



Hilary Hahn - V. Williams "The Lark Ascending"