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妻のパーキンソン病との闘いと、その介護の日々の生活の記録

20221204sun 家内の特養老入所前の介護状況の詳細(2022/11月現在)

ブログを2016年末に始めてから6年余。
家内の病状が要介護5まで来てしまい、12月から特養老に入所することになった。
2022/11月現在の入所前の介護状況詳細のメモを残しておこう。


家内の介護の基本は、家内のバイオリズムに合わせて、以下を実施
 ・日中のトイレは2時間毎(汚れ時間が最小)
 ・1日置きの浣腸で100%アウトプットを引き出す
 ・電解水素水1,000cc/H min. を目指す
 ・服薬は大きい錠剤は半分にし、食事中に実施
 ・食事は完食を目指す
 ・脚の弱体化予防のため、2時間毎のトイレ作業に合わせて歩行運動
 ・足首/脚/膝/肩のストレッチ


先ずは起床前後の介助:
起床は5~6時頃だが、
その前に、
PDの筋固縮を解すためにも
太腿、腿裏、脚や足首の筋肉を揉み解してあげる。
朝までぐっすりと眠っているため、
これらの揉み解しで次第に目が覚めてくる。
朝は反発もなく、ほぼ私の介助に従ってくれるので助かる。
  冬は起床前にエアコンSWオン。


次はトイレとうがいの介助:
私の腰痛予防のために腰ベルトをして、
家内をベッドから起こし、
後ろから抱き抱えてトイレに誘導し、
前方の手すりに掴ませながら
パジャマのズボンとパンツ&尿取りパッドを下げるのだが、
手をグーにして握りしめることが多くなったため、
抱えながら手を開かせるのに苦労する。
その後はしっかりと手すりに掴まってくれるので助かる。
ここまでも重労働になってきた。
施設で女性スタッフには一寸きついような感じがするが、
  2人での介助が基本なのでいいのかな?


尿取りパッドが汚れている頻度は2/3位で、
パジャマズボンやシーツを汚すことは稀である。
前日に水分摂取量が多い時はパッドの重量がズッシリと来る。
しかし、漏れがない。臭いも殆どない。
パッドの技術の優秀さに感謝。


便座に座らせると、直ぐに排尿が始まることが殆ど。
そして、ビデ洗浄。
最初、パイプに溜まっている少しの冷たい水が出るためか、
『冷たい!』と言うが(特に真冬(^_^))、
直ぐに暖かい水が出るので気持ちよさそうにしている。


そして、手すりに掴ませてトイレットペーパーで拭いてあげ、
パンツ&尿取りパッド、パジャマズボンをあげるのだが、
PDの進行でジッとしていないことがあるため、
力が要り、そのコツも要る。
  私の脚、体、両手でコブラツイストのような形で支える(^_^)
  これが2人だと楽になるのだが。


その後、洗面台でうがい。
この時は、左腕で家内を支え、右手でコップの水をあげる。
しかし、口に含んだままなかなか吐き出さないことが多くなってきた。
また、ゴックンしてしまうこともある。
自分が、今何をしているのか分からないのかもしれない。
ただ、朝は大人しく従ってくれているため助かる。


次は着替えの介助:
家内は、原始反射(強制把握)のためか、
両腕をきつく胸に当てている。
これが結構強い力なので、苦労する。
パジャマを脱がせたり、衣服を着せたりするのに、
こちらも力を入れながら行なわざるを得ない。
家内からすれば、苛められていると思うのかもしれない。
この着替えに要する時間は、
夏は5~10分位で済むが、
冬は重ね着が多いため15~20分位だ。
しかし、朝はその間も反発が殆どないため助かる。
 腕の力を抜いてくれればかなりスムーズに着替えできるのだが・・・


さて次は朝食の介助:
食事にあたって身体的拘束(見る人によっては)が必要だ。
両手がフリーになっていると、
要介護5になってからは
料理に手が伸びてグチャグチャになってしまうからだ。


そこで、車椅子の肘掛け内側に両手を置かせ、
その上にブランケット(冷えるとき)を置いてテーブルの下に進めて、
両手の自由度が肘掛けとテーブルとの空間だけになるようにする。
起きてから30分位経つと手や腕があちこちに伸びてくる(^_^)
冷えるときのブランケットは、膝や腕の保温のためだけではなく、
腕や手がテーブルの下面や角に直に当たらないようにするため。
テーブルによる腕の擦れ対策として100均の保護クッションも使用。
家族思いの、優しかった家内にこのような身体的拘束は可哀相だが、
食事が出来なくなってしまうので仕方がない。
 お母さん! ごめんな。
救いなのは、これで機嫌が悪くなることがないので心が楽になる。


某日の朝食メニューは、
ご飯1膳、魚類(わかさぎのミリン干し等)、
さかなソーセージ(DHA・EPA入り)、各種総菜、
胡麻昆布佃煮、野菜サラダ(かんたん酢&ドレッシング)、
半熟卵&納豆、梅干し、味噌汁、
チーズ、ヨーグルト(胡麻、ナッツ、蜂蜜入り)
エンシュア100cc、ヤクルト1本(65cc)、
ぶどう5〜10粒(ミカン収穫時期はミカン)、電解水素水。


服薬は、
 イーシードパール1.5錠、エンタカポン1錠、ノーリアスト2錠、
 ドネベジル1錠、モサブリド1錠、
 イルベサルタン1錠、アバプロ0.5錠、エルディロール1錠。


食事の状況は、
最初、目を閉じて俯き加減が多いので、
ぶどうを1粒口の中に押し込んであげると、
食べ始め、モグモグ運動が活発になって来る。
そうするとご飯やおかずも食べてくれる。
ご飯に卵&納豆を絡めると食が進むことが多い。
途中で、エンシュアやヤクルトも少しずつ飲んでくれる。


食事の途中で服薬。
以前は食後に薬を水で飲んでいたが、
PDが進行してからは、吐き出すことが多くなった。
今は、食べ物(ご飯と半熟卵&納豆をからめたもの)の中に錠剤を入れながら口の中に入れ、
味噌汁やエンシュア、ヤクルトでゴックンしてくれる。
これを3回に分けて服用させている。
最近、薬のみを含ませて水のみ器で水をあげると
ゴックンしてくれることも偶にある。
服薬が終わるとホッとする。


あとは、完食に向けて頑張る。
完食してくれることが多いが、
偶に、モグモグ運動が途絶えることがあるが、
そのときは、ぶどうを口の中に入れてあげると食べ始めることが多い。
それでもダメなときがあるが、時間の許す限り、完食するまで付き合ってあげる。
以上、朝食には約1〜1.5時間要する。
しかし、これは施設では難しい。
そこは覚悟している。
 また、口に含んだままの場合、
 それを取り出してあげないと数十分間は続くことが多いため、
 スプーンで少しずつ取り出してあげることもある。
 取り出している途中でモグモグ運動が再開することもよくある。
   家内に胃瘻はさせたくないし、以前、家内も嫌がっていた。


朝食後の介助:
水素水を飲ませ、ぶどう・ミカンやかっぱえびせん等をあげながら、
家内に笑顔(ふざけ顔も含む)で話しかける。
調子がいいと家内が偶に笑顔で反応してくれる。
トイレの間隔を2時間にしているので、
その時間が来ればトイレへ誘導。
便座に座らせるとほぼ排尿してくれるので助かる。
こうすることで、
家内の尿取りパッド(4回計600ccまでOK品)を可能な限り湿らせないようにしている。
 今のパッドは少々の湿り気があってもサラッとしているようだ。


その後、家内を抱き抱えながら歩行運動。
もし、トイレ時、家内が、
手すりに掴まらなくなったり、自分の脚で立てなくなったりした場合、
トイレ介助はベッドでのパッド交換になるが、
脚バタバタの多動になり、
パッドの交換は私にとって至難の業。
今まで出来たためし無し。
  以前、ヘルパーNさんが、デイサービス迎え時に、
  家内の便失禁を処理したことがあるが、
  汚れが最小限だった。
  家内が大人しかったようだ(^_^)
幸い、家内の腕の力や握力、脚力はかなりあるので、今のやり方で行けそうだ。
また、家内の腹筋もかなりある。
仰向けに寝ていても起き上がることが簡単に出来るのだ。
スポーツジムで鍛えたからだろうか?


次は昼食の介助:
食事前の身体的拘束は上述の通り。
某日の昼食メニューは、
ご飯1膳、各種総菜(麻婆豆腐、さばの味噌煮やレバーのニラ炒め等)、
ポテトサラダ、野菜サラダ(かんたん酢&ドレッシング)、
納豆、味噌汁、偶に半熟卵(LDLに注意しながら)
エンシュア100cc、ヤクルト1本(65cc)、
ヨーグルト(胡麻、胡桃、ナッツ、蜂蜜入り)、
ぶどう5〜10粒(みかん収穫時期はみかん)、電解水素水。


服薬は、
 イーシードパール1.5錠、エンタカポン1錠、モサブリド1錠。


食事の状況は、
スムーズに食べてくれることが多かったが、
最近はモグモグ運動が途絶え気味。
ぶどうをあげても、不調が多くなった。
まあ、“It’s OK!”で行くことにしている。
  昼食は完食率が低い。
食事の途中で服薬。
要領は朝食時と同じで2回に分けて服用。
薬が少なくなるので楽だ。
昼食後、
寛いでからトイレに誘導し、
ベッドに休ませ、テレビをオンにする。
そして、2時間以内を目指して買い物へ。
今は、総菜が豊富なので、家内が食べそうな物を選びやすい。
私は料理が出来ないので、こうするしかない(^_^)
もっとも料理にかける時間もない。
食事の結果が毎月の血液検査結果に現れるので助かっている。
 ある日、
 『あ~っ!もっと美味しい物が食べたいわ!』と言われた(^_^)


トイレ、浣腸の介助:
排尿の方は上述の通り。
浣腸(1日置き)は力仕事だ。
先ず、両手をトイレの手すりに掴ませ、
(最近はなかなか掴んでくれない)
家内の下半身を私の体と脚で押さえながら、
 (コブラツイストのような格好(^_^))
両手でお尻を押さえ、
そして右手で浣腸液を注入。
注入後、液が出ないように両手でお尻を押さえる。
その時間も約3分間。
大人しいときはいいが、
反発しているときは、
私の体と脚、両手で押さえながらの3分間は、
かなりの重労働になる。
  私も筋力トレーニングにはなっているが(^_^)
浣腸後は、殆ど100%アウトプットなので作戦成功。
これは、家内からすれば虐待と思うだろうが、
しかし、トイレが終わってからは反発がないので救いだ。


次は夕食の介助:
食事前の身体的拘束は上述の通り。
某日の夕食メニューは、
ご飯1膳、
肉類(二段仕込みのにんにく胡椒唐揚げ、トンカツ等各種総菜)、
麻婆豆腐やニラレバー、ポテトサラダ、
野菜サラダ(かんたん酢&ドレッシング)、納豆、味噌汁、
エンシュア100cc、ヤクルト1本(65cc)、
ぶどう5〜10粒(みかん収穫時期はみかん)、電解水素水。


服薬は、
 イーシードパール1.5錠、エンタカポン1錠、モサブリド1錠、
 アムロジピン1錠、ハルロピテープ1枚はパジャマへの着替え時に実施。


食事の状況は、
ジスキネジア運動が伴うことが偶にあり、
体が左右前後に動くときがある。
しかし、スムーズに食が進むことが多いので助かる。
モグモグ運動が途絶えたときは、ぶどうがある(^_^)


食事の途中で服薬。
要領は朝食時と同じで2回に分けて服用。
このやり方で吐き出すことも殆どなくなった。


服薬後は完食に向けて頑張る。
夕食は約1時間以内が多い。
施設でも夕食での完食が比較的多い。
夕食が終わると一安心。


毎食後の介助とひととき:
毎食後、
タオルを1分間、電子レンジでチンし、
家内の口を拭いてあげる。
時間がない時はシルコットで拭いてあげる。
そして、ニベアクリームをつけてあげる。
その後、家内の両手をフリーにし、
私は洗い物。
その間、家内は腕をあちこちに伸ばしながらいろいろな物を引き寄せる運動(ストレッチ運動)(^_^)


着替え・歯磨き・トイレ・就寝の介助:
着替えは家内の力学的反発があるので苦労する(^_^)
また、私も目つぶしに会わないように細心の注意が必要だ。
両腕を胸にきつく当てているので、
出来るだけの笑顔で話しかけながら腕を解き、
着替えさせる。
しかも、衣類を強い握力で握られると放さなくなるので、
そうならないように工夫が必要。
以前はイラッとすることもあったが、
今ではノウハウもあり(^_^)、
10分間位で済ませられる。


この時、ハルロピテープを胸に貼る。
また、2022/5月末からテルビナフィン塩酸液を
爪水虫(両足、右手の薬指・小指)に塗布。


その後、歯磨きは、
左腕で家内の体を支え、
右手で歯ブラシを持って磨いてあげる。
その間、家内は嫌がって口を左右に動かすが、
今のところはやり終えることが出来ている。
そして、トイレ介助をし、就寝。


就寝後の介助:
家内は直ぐには寝付かない。
体を動かし、汗をかくこともあるので、
エアコンと寝具の調整が必要だ。
収まるまで2時間位かかるので、
その間、私の入浴時間と貴重な自由時間。
家内の様子が活動的なときは、
再度、トイレ介助。
そうすると、寝静まってくれることが多い。
これで、やっと解放される。
私の活動時間は、
家内のトイレ周期2時間を有効に使うことだ(^_^)
また、
寝静まってから、夜中に私がトイレに行ったついでに、
家内を起こしてトイレに連れ出すと直ぐに排尿し、
そうすると、朝までパッドを汚すことなく快適に過ごすことができている。
これは、私の調子がいい時だが。


以上、我家の1日の介護の詳細を更新した。


これ以外に、私の出社日は、ヘルパーさんが、
朝方、デイサービスお迎えまでの介助(約30分)。
夕方、デイサービスからの帰宅時の介助(約30分)。


家内の生理現象が読めなくなったときは一人での介護は難しくなると思うが、
12月からは特養老に入所するので、この心配はなくなった。


特養老のスタッフ人数には限りがあり、
スタッフ1人が複数の色々な利用者さんにも対応するため、
介護・介助に対する理解が必要だが、
可能な限り効率よく対応して頂けるように、
ショートステイを約2年半利用しながら家内の特性についてお知らせしてきた。
自分としては やり切ったと思う。
これからは、A苑のスタッフの皆さんにお願いすることになる。


A苑のスタッフの皆さん、家内のことをよろしくお願いします。