pdmk0830のブログ

妻のパーキンソン病との闘いと、その介護の日々の生活の記録

20230325sat ‟ロストケア(喪失の介護)” を観て: ‟命の尊厳とは?”、‟家族の絆とは?”

今日、重たい映画を観た。


検事が、
高齢者40人以上を殺害した介護士に対して、
『あなたは多くの人を殺した!』
と言ったことに対し、
その介護士は
『多くの人を救った!』
と主張。


介護を経験している身にとって、内容が重く、涙が次から次へと溢れてきてしまった。


見終わった後、
‟命の尊厳とは?”、‟家族の絆とは?” の問いかけにどのように応えたらよいのだろうか?
と迫られた感じだ。


特に、
‟社会の穴の底” で這いずり回っている人たちを家族の絆である呪縛から解き放つための唯一の手段が ‟ロストケア” だ!
と主張する介護士。


さらに、
その介護士は、
今の社会で、
介護現場の厳しさとは無縁の ‟安全地帯” にいる人たちには分かり得ない、
過酷な介護現実から逃れられない人たち、即ち、社会の穴に嵌ってしまった人たちがいることに対し、
他にどのような救援策があるのか?
とも主張。


これからの超少子超高齢化社会の避けては通れない課題だ。


‟命の尊厳とは?” の問いかけに、
今私が言えることは、
例え認知症であっても、穏やかな状態を維持してあげることで、
その人の存在意義が見えてくるような気がしている。
とにかく “社会の穴” を作らないようにすること。