pdmk0830のブログ

妻のパーキンソン病との闘いと、その介護の日々の生活の記録

20180504 「宿命を使命に変える」

今日は高校時代(男子校)の友人U君の来訪があった。
初めて知ったが、彼は小学生時代からの創価学会員だった。
彼は、家内がPDを患っていると聞いて、
家内を元気付けようと来てくれた。
彼は今まで一度も創価学会員であることを口にしなかった。


家内と私は創価学会員ではないが、
彼は飾らずに気持ちの持ちようについて思っていることを熱っぽく話してくれた。
その時に戴いた色紙に次のように書かれていた。
「南無妙法蓮華経は師子吼の如し
 いかなる病さわりをなすべしや」
「宿命を使命に変える」


家内に対して言えることは、
「今、不幸な目に遇い、つらい思いをしているのは、
あなたにしかない尊い使命 を果たすため。
宿業なんかに囚われ、惨めな気持ちになっては一切が負け。」
と。


確かに、
難病PDを患っている今の家内の気持ちからすると、
気持ちの持ちようをどのようにするかによって、
これからの人生をどのように生きるかの鍵になるはずだ。
家内はどのように感じたのだろうか?


そう言えば、
隣家の93歳になるおばあさんは2階建て一軒家に一人暮らしで、
最近は聞こえてこないが、
毎日1時間位、「南無妙法蓮華経」を唱えていた。
実に元気なおばあさんだ。


また友人は、十界について熱っぽく話してくれた。
十界とは、
1)地獄界: 苦しみに縛られた最低の境涯
2)餓鬼界: 欲望が満たされず苦しむ境涯
3)畜生界: 目先のみで未来を思考できない愚かさ ⇒ 自己破滅
以上が三悪道。
4)修羅界: 常に他者に勝ろうとし、根本は苦しみを伴う不幸な境涯/心に裏表あり
以上が四悪趣。
5)人界: 穏やかで平静な生命状態⇒人間らしさを保っている境涯
       ⇒悪縁が多い世間にあって、
        絶え間なく向上しようとする努力が不可欠
        ⇒自分に勝つ境涯の第一歩
6)天界: 努力の結果、欲望が満たされた時に感じる喜びの境涯
       (永続的なものではない)
以上が六道。
これらは環境に左右されるので本当に自由で主体的な境涯とはいえない。
7)声聞界: 仏の教えを聞いて部分的な覚りを獲得した境涯
8)縁覚界: 様々なものごとを縁として、
       努力で仏法の部分的な覚りを得た境涯
これら二つをまとめて二乗。
二乗の部分的な覚りとは無常を覚ること。
9)菩薩界: 人のため、法のためという使命感をもち、行動していく境涯
       (菩薩とは仏の覚りを得ようとして、不断の努力をする衆生)
10)仏界: 仏が体現した尊極の境涯
       ⇒生きていること自体が幸福であるという境涯
六道の境涯を超え、環境に支配されない主体的な幸福境涯が、
声聞、縁覚、菩薩、仏の四聖の境涯。


以上、なるほどと思うことと、分かりにくかった点などあるが、
「生きていること自体が幸福であるという境涯」は、
使命感を持ち、不断の努力から切り拓かれていくと思われるが、
何故か、ホーキング博士が思い出され、重なる部分が多いような気がした。