pdmk0830のブログ

妻のパーキンソン病との闘いと、その介護の日々の生活の記録

妻を愛し抜こうと思った瞬間

若い頃のお話です。


結婚して2年過ぎても子供に恵まれず、

家内が悩み始め、

そこで産婦人科に意を決して通い始めました。


ある日、先生から診察の為に、

夫婦の会話後に来て下さい!

と言われたそうです。


診察当日の朝、家内が診察の為ということで、夫婦の会話を要求して来ました。


えっ!と思いましたが、言う通りにしました。


会社から帰って夕食の時、

診察の結果を聞いたところ、

顔から火が出る位、

恥ずかしい思いをした

とのこと。


先生から、

いつ、会話をしましたか?

と聞かれ、

家内は真っ赤になりながら、

先程、

と応えたそうです。


先生は笑いながら、

夕べではなかったんですか?


家内は、赤い顔を益々赤くさせ、

その場から直ぐ、逃げ出したかったそうです。


それを聞いた時、

家内がすごく愛おしくなり、

我が妻を愛し抜こう!

と思った瞬間でした。

精神的な作用も大きい

家内は、
パーキンソン病の一症状でもあるすくみ足や、
体を動かしにくい ということが、
家の中では顕著ですが、
外では、割と動きます。


今日、家内が長年の大親友とショッピングに行きました。
家から駅まではバスで5分弱ですが、
家内の歩きでは約20分かかります。
バスが行ってしまった後だった ということで、
歩いたとのこと。


親友とは駅11時に待ち合わせ、そこから電車に乗って
夕方までショッピングを楽しんだようです。


私と一緒の場合は、これだけ歩けば疲れてしまい、
夕方までショッピングを楽しむ ことはほぼ不可能です。


しかし、この親友とは気が合い、
疲れを忘れてしまうようです。
また、電話も週に1回は2時間近くも喋っています。


家内に聞くと、
外では無様な格好はしたくない ということで
頑張っているとのことですが、
この親友とは 何かをしようという 活気が湧いて来るようなのです。


この病気は、何かのリズムを利用すれば動き易くなるようです。


下記の動画は、パーキンソン病の人が、
平らな所ではあまり歩けないが、
階段では普通に歩ける例も紹介されています。

介護される側 と 介護する側 について思うこと

今まで、
介護という言葉は まだまだ先のこと と思っていましたが、
今はいろいろと準備をしています。


私も必ず、いつかは 介護される側 になります。


そうすると、介護の世話は誰にしてもらいたいか、
ということになりますが、
理想は、元気な連れ合いですね。


ですから、家内は幸せ者 と思います。(そう思いたい)。


やはり、
夫婦喧嘩もいっぱいし、
いい点も悪い点も知り尽くした夫婦愛で、
本音を言い合える連れ合いに面倒を見てもらえれば、
精神的にすごく楽だと思います。


介護する側も、
知り尽くした夫婦愛で連れ合いの面倒を見るのが
当たり前 と思うようになると思います。
それは人間ですから、嫌になることもあるでしょうが、
見捨てるわけにはいかない と思うはずです。


長い目で見れば、離婚は人生最大の損失ですね。


  介護、夫婦一心同体、だが寝不足に!

家内との阿吽の呼吸

家内からの呼び出し と 私の応答は、以下で通じます。
声の調子で分るんです。
顔の表情を見れば さらに完璧です。

  家内:『お父さん↗』
  私 :『はい↗』


  家内:『お父さん→』
  私 :『はい→』


  家内:『お父さん↘』
  私 :『はい↘』


  家内:『お父さ~ん』
  私 :『は~い』


夜中に、トイレに付いてきて欲しい時の会話は、どれだと思いますか?



家内が元気な頃は、


    亭主 元気で 留守がいい


今は、
    亭主 元気で 妻介護



自虐的ですが、
 これが当たり前になって行くのかなぁ・・・

私には見えない 家内の幻覚の世界は どうなっている?

ミラペックスの副作用だけでなく、
レビー小体認知症も疑っていますが、
それとも、
異次元の世界が見えているのでしょうか?


家内の訴えを聞いて確認しに行くと、
幻覚が消えているのです。


家内一人の時は、
どうやら家の中で子供や大人が現れて
賑やかにしているようなのです。


家内が夜中にトイレに行ったとき、
『電気が点いているよ!』と言うと、
『次の人が入ったので点けたままにしたのよ!』と。


私が一緒に確認しに行くと、
誰もいない。
家内は『おかしいわ!』と真顔で言います。


また、最近、
テーブルにお菓子やみかんがを入れた器があり、
『これは?』と聞くと、
『小さな子供がお腹を空かしているようだから、・・・』と。


幸い、危害を加えるような幻覚が現れていないので、
家内の気持ちを楽にするためにも、
否定せずに、
家にお客様がいる 位の軽い気持ちで、
接してあげた方がよさそうです。


山中先生、大隅先生のノーベル賞受賞で
多くの研究者にトリガーがかかり、
さらに研究が加速して、
パーキンソン病は もう過去の話! にして欲しいものですね。